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ITコンサルタントとは?内容・スキル・フリーランスになるためのロードマップまで徹底解説

【conema運営】Takashima 2023-08-22 19:54:00

この記事では、ITコンサルタントがどのような職業なのか、またフリーランスのITコンサルタントになるにはどうすればいいのかについて解説していきます。ITコンサルタントと聞いても、具体的な業務内容をイメージできない方も多いと思いますので、仕事内容や年収などを詳しく紹介していきます。

 

ITコンサルタントの仕事内容

コンサルティング業界において、ここ数年特に需要の高い職種の一つが「ITコンサルタント」です。簡単に概要を説明すると、ITコンサルタントは企業のIT戦略策定やシステム導入、運用などの支援を行い、IT技術を駆使して企業の経営課題や問題を解決する専門家です。IT技術の進歩に伴い、企業のITニーズは多様化しています。ITコンサルタントの仕事内容は、企業のIT戦略策定、システム導入、運用、教育、研修など多岐にわたります。具体的には、以下のような業務を担当します。

 

・クライアントの経営課題や問題の分析

・IT技術を活用した解決策の提案

・システム導入プロジェクトの推進

・システム運用の支援

・ユーザー教育

・研修

 

ITコンサルタントになるためには、IT技術に関する知識と経験が必要です。また、コンサルタントとして必要なビジネススキルも必要です。ITコンサルタントは、企業のIT戦略を策定し、最適なITシステムを導入し、運用していくことが求められる重要な職種です。

 

ITコンサルタントと業務コンサルタントの違い

同じコンサルタントと言えども、ITコンサルタントと業務コンサルタントには大きな違いがあります。ITコンサルタントと業務コンサルタントの違いは、主に専門分野です。ITコンサルタントは、IT技術を活用して企業の経営課題や問題を解決する専門家です。一方、業務コンサルタントは、企業の業務プロセスを改善する専門家で、具体的には以下のような業務を担当します。

 

・企業の業務プロセスの分析

・業務改善策の提案

・業務改善プロジェクトの推進

・業務改善の定着化

 

ITコンサルタントと業務コンサルタントは、どちらも企業の課題解決に貢献する重要な職種です。しかし、専門分野が異なるため、それぞれの強みと弱みがあります。ITコンサルタントは、IT技術に強い一方で、業務プロセスに詳しくない場合があります。一方、業務コンサルタントは、業務プロセスに詳しい一方で、IT技術に詳しくない場合があります。

そのため、企業は自社の課題に応じて、ITコンサルタントと業務コンサルタントを組み合わせて活用する場合が多く、どちらも非常に需要が高い職業と言えます。また、専門性の高さから、人材が不足しがちな業務領域ともいえます。

 

そもそもコンサルタント(コンサルティング)とは何をする仕事?

ここまでITコンサルタントの業務内容について説明してきましたが、「そもそもコンサルティングとは何をする仕事なの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。

コンサルタントとは、広義に企業や組織の課題を解決する専門家のことを言い、企業や組織の現状を分析し、課題を特定し、解決策を策定します。コンサルタントは、企業や組織の経営戦略、組織運営、マーケティング、人事、財務など、さまざまな分野の専門家と言えます。

コンサルタントの仕事内容は、企業や組織の課題に応じてさまざまですので、企業や組織の経営陣や従業員と密接に連携し、課題解決に取り組みます。さまざまな企業や組織で働くことができるため、幅広い知識と経験を身につけることができます。

 

ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)の違い

 

ITコンサルタントは企業のIT戦略策定やシステム導入、運用などの支援など、主にIT開発における上流工程を担当する職業ですのでシステムエンジニアと混同されがちです。TコンサルタントとSEそれぞれの役割についてご紹介します。

 

システムエンジニアの業務内容

ITコンサルタントの主な業務内容が提案であることに対して、システムエンジニアはITコンサルタントの提案に対し、その提案に合ったシステムの開発に取り掛かります。つまり、システムエンジニアが担当する工程は、ITコンサルタントが担当する工程よりも後にあると言えます。簡単に言えば、ITコンサルタントとシステムエンジニアは、どちらもIT業界で重要な役割を担っていますが、ITコンサルタントは、IT技術を活用して企業の課題を解決する仕事であり、システムエンジニアは、システムの設計・開発・運用を行う仕事だと言えます。

 

ITコンサルタントの種類

ITコンサルタントは、課題解決の方法や導入を支援するITツールなどによって、職種名がさらに細分化されます。主なITコンサルタントの種類を紹介していきます。

 

Webコンサルタント

Webコンサルタントは、企業のWebサイトの構築、運用、改善を支援する専門家です。Webサイトの目的やターゲットユーザーを分析し、最適なWebサイトを設計・構築します。また、Webサイトのアクセス解析を行い、改善策を提案するのもWebコンサルタントの仕事と言えます。Webコンサルタントの主な業務内容は、クライアントのWebサイトの現状分析、ターゲットユーザーの分析、アクセス解析、改善策の提案などです。

Webコンサルタントになるためには、Webサイトの設計・構築、Webマーケティング、アクセス解析などのスキルが必要です。また、クライアントのビジネスを理解し、最適なWebサイトを設計・構築する能力も必要です。

 

PMOコンサルタント

PMOコンサルタントとは、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の導入や運営を支援するコンサルタントです。PMOとは、プロジェクトの成功を支援するために、プロジェクトマネジメントの専門知識や経験を活用して、プロジェクトの計画、実行、監視、評価、改善を行う組織のことを言います。

PMOコンサルタントは、PMOの導入や運営を支援するだけでなく、プロジェクトマネジメントのスキルやノウハウを企業に提供することで、企業のプロジェクトマネジメント能力の向上に貢献するという重要なポジションを担う職業です。

 

SAPコンサルタント

SAPは、ドイツのソフトウェア会社SAP SEが開発・販売しているERP(統合基幹業務システム)です。ERPシステムとは、企業の経営活動を統合的に管理するシステムのことです。SAPは、世界中で100万社以上の企業に導入されており、世界最大のERPシステムといえます。SAPのERPシステムを導入、運用、保守する専門家のことを言います。効率的な経営のためにSAPを導入する企業が増加しており、SAPコンサルタントの需要もそれに伴って増えていると言えます。

 

SCMコンサルタント

SCM(サプライチェーンマネジメント)とは、企業の調達、生産、物流、販売などの活動を統合的に管理するプロセスのことを言います。SCMコンサルタントはこのサプライチェーンマネジメントの専門家で、企業のSCMを改善し、コスト削減や顧客満足度の向上に貢献します。一見ITとは関係ないように思えますが、効果の予測からシステムの選定、運用までを担当する場合もあることからITコンサルタントの一つに数えられています。SCMは企業の経営課題やコスト削減に直結しているため、SCMコンサルタントは需要が非常に高くかつ重要な職業だと言えます。

 

ECコンサルタント

ECコンサルタントとは、企業のECサイトの構築・運用・改善を支援するコンサルタントです。ECサイトの目的やターゲットユーザーを分析し、最適なECサイトを設計・構築します。また、ECサイトのアクセス解析を行い、改善策を提案します。ECコンサルタントになるためには、ECサイトの設計・構築、Webマーケティング、アクセス解析などのスキルが必要です。また、クライアントのビジネスを理解し、最適なECサイトを設計・構築する能力も必要です。サイトの改善という観点からするとWebコンサルタントと混同されがちですが、ECサイトに特化したスキルや知見が必要な職業です。EC業界は、常に新しい技術やサービスが登場しているため、これらの新しい技術やサービスをいち早く取り入れ、クライアントのECサイトに活用することが求められます。

 

DXコンサルタント

DXコンサルタントとは、デジタルトランスフォーメーション(DX)のコンサルタントです。DXとは、デジタル技術を活用して、企業のビジネスモデルや組織、プロセスを変革することを言います。DXコンサルタントは、クライアント企業のDXを支援し、企業の競争力強化に貢献する職業です。企業がDXを実現するために、どのような目標を掲げ、どのような施策を実行していくかを定めたDX戦略を策定し、プロジェクトを推進するために、必要な知識や経験を提供していく必要があるため、新しい技術やサービスをいち早く取り入れ、クライアントのDXプロジェクトに活用することが求められます。

 

ITコンサルタントの職位

ITコンサルタントには、主に「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」の3つの職位があります。企業やコンサルティングファームによって呼び名が異なる場合がありますが、今回はこの3つの職位について詳しく説明していきます。

 

コンサルタント

コンサルタントはこれまでの部分でも述べたように、クライアントの要望をまとめて解決案を導き出すのが主な業務内容です。プロジェクトにおける実作業の大半を担うのがコンサルタントと言えるでしょう。また、他の業務プロセスに関わる人々(SE、プログラマーなど)と密接に動くポジションですので、他の職位よりもよりコミュニケーション能力や広い視野を持つことが必要な職位と言えます。

 

アナリスト

アナリストの主な業務内容は、企業や組織の課題を解決するために、データや情報を分析して、問題点や解決策を明らかにすることです。基本的にはコンサルタントからくる指示に従って情報分析しますが、専門的な分析には統計学やデータサイエンスの知識が必要であり、一部SEのような動き方をする必要もあるのでよりITの専門的知識が必要な職業と言えます。

 

マネージャー

マネージャーはプロジェクトや案件全体の統括をする職位です。アナリストやコンサルタントが策定した成果物のチェックなども行うため、コンサルタントの担う業務よりも、より上流の工程を担っていると言えます。全体的な作業制作の策定、全体の進捗管理、関係者との折衝が必要となるため、より経営的な目線やビジネスの知識が必要な職位と言えます。

 

フリーランスのITコンサルタントになるためのロードマップ

 

ここまでITコンサルタントの仕事内容や詳細職種についてまとめてきましたが、フリーランスのITコンサルタントになるにはどうすればいいのでしょうか。基本的なロードマップとしては

①情報収集

②スキル・経験の再確認、不足分の強化

③フリーランスとして活動

という流れになるかと思います。

 

①情報収集

フリーランスのITコンサルタントになるためには、個人で動く分自分で情報収集していくことが必須です。独立後するためにエージェント会社を利用する場合は、サービス提供会社を調べたり、複数のエージェントを実際に利用してみて、自分に合った会社を絞り込んでいきましょう。

ニーズの分析も必須です。コンサルタントとして活躍するために、市場で需要がありそうな案件、これから需要が高まりそうな案件等を調べて、安定した収入を得られるように情報収集しておきましょう。

また、独立に必要な手続きについてもこの段階で調べておき、改行手続きや確定申告の方法等、実際に申請する際に漏れがないようにしておきましょう。

 

②スキル・経験の再確認、不足分の強化

ITコンサルタントは幅広い知識と専門性が求められます。実際に案件に就業した際にスキル不足とならないよう、自分のスキルや経験を可視化しておき、エージェントから提案される案件の要求レベルと比較しておきましょう。その際に不足していると感じたスキルや経験は、フリーランスになる前に強化しておく必要があります。自己学習や読書等で十分にスキルを積んでから、独立のステップを踏みましょう。

 

③フリーランスとして活動

①、②の準備が十分に整った段階で、実際にフリーランスとして活動していきます。エージェント会社を利用する方は、会社を経由してプロジェクトに参画することとなります。サラリーマン時代とは異なり、ツールの準備は自分ですることになるので、独立後に必要となる機材やツールは早めに用意しましょう。また、会計ツール等もそろえておくといいでしょう。

今後の活動スケジュールや、マイルストーンや目標を設定しておくと、ITコンサルタントとしての活躍に結び付きます。

 

ITコンサルタントに必要なスキル

ITコンサルタントには非常に幅広いスキルや知識が必要となりますが、ここでは最低限必要となるスキルについて説明していきます。

 

理解力・洞察力・論理的思考力

ITコンサルタントの仕事は、クライアントの課題を解決することです。そのためには、まずクライアントの課題を正しく理解する必要があります。クライアントの課題を理解するためには、クライアントの経営戦略、組織構造、業務プロセス、ITシステムなどを深く理解する必要があります。また、クライアントの課題を解決するためには、IT技術を活用する必要があります。IT技術を活用することで、クライアントの課題を効率的に解決することができます。

 

プレゼン力・コミュニケーション力

クライアントの課題を解決するためには、クライアントに魅力的な提案を行い、その提案を受け入れてもらう必要があります。しかし、クライアントに提案を受け入れてもらうためには、単に提案の内容が優れているだけでは不十分ですので、プレゼン力やコミュニケーション力も非常に重要となります。

プレゼン力で必要なのは、わかりやすく、かつ説得力を持って提案を行うことができるスキルです。コミュニケーション力で重視されるのは、クライアントと円滑に折衝ができる能力です。これらのスキルを身につけることで、クライアントの課題を解決し、クライアントのビジネスを成功に導くことができるでしょう。また、英語力を身につけることも業務の幅や年収アップにつながるコミュニケーション能力と言えます。

 

リーダーシップ力/マネジメント力

実際に案件に入ると、クライアントと合意した内容をプロジェクトとして期間内に遅滞なく進行していく必要があります。大きなプロジェクトになるほど、スキルや役割の異なるさまざまなメンバーが関わることになります。そうしたメンバーをまとめあげ、円滑にプロジェクトを進めるためのリーダーシップ力、マネジメント力が何よりも大切になってきます。

 

ITコンサルタントの年収

 

コンサルタント職は、基本的にその能力や経験・実績により報酬が決まります。ITコンサルタントも同じようにスキルの幅や経験で年収が決まると言えます。大手のコンサルティングファームの場合、30代前半で年収1,000万円を超えるケースも十分あります。比較的年収の高いIT業界のなかでも、トップクラスの給与水準です。その分、求められる結果も高くはなりますが、高い年収を狙える職種と言えるでしょう。
しかしながら、コンサルタントの仕事は景気の影響を大きく受けるため、安定して案件を受注できるとは限らないのがデメリットです。また、フリーランス職が流行っている昨今では同業者が多数いるため、1案件あたりの競争率も高くなっていると言えます。高い報酬が期待できる反面、このようなリスクがあることも理解しておくのが必須です。

 

ITコンサルタントは激務?

年収が高いことがメリットのITコンサルタントですが、一方で仕事が激務だと言われてます。この理由としては主に、

・無理な案件受託

・クライアントとの関係性悪化

・自己学習時間の確保

が上げられます。

 

まず、自分の許容範囲、知識範囲を超えるような案件に参画してしまうと、調べながら仕事をしなければならなかったり、業務後も勉強や研修を受けたりする必要が出てきてしまうため、結果として業務時間が増大してしまう可能性があります。これを避けるためには無理な案件を押し付けてこないエージェント会社を利用することや、自身のスキル、知識を可視化してその案件に本当に参画可能かどうかを判断する必要があります。ITコンサルとして活動するためには事前の下調べは必須ですので、怠らないようにしましょう。

 

クライアントとの関係性が悪化すると、クライアントとのコミュニケーションに取られる時間が増えてしまい、実作業の時間がなかなか取れない事で気づけば終電…という事になりかねません。急なスケジュール変更や要望変更にも答える必要が出てくると、自分のペースで仕事をするのが難しくなってきます。このようなことを避けるために、事前にクライアントとは信頼関係を築いておき、クライアントの都合に振り回されすぎないように気を付けておきましょう。

 

IT業界は常に技術革新や新しいスキルの進出が起きています。これについていくためには常に最新情報をキャッチする体制を整えておく必要があるため、業務後も自己学習をしなくてはならない場合が非常に多いです。勉強を重ねてスキルを高めていくことは必須ですが、業務に支障が出たり、体調不良に繋がったりしないようスケジュールを決めて計画的に取り組み、無理のないように進めていきましょう。

 

まとめ

今回の記事では、ITコンサルタントについてご紹介し、必要なスキルや年収などを解説してきました。ITコンサルタントは非常に高いスキルや専門性が求められる職業ですが、やりがいや年収の高さなどのメリットもあります。これから転職、フリーランスとして活動する事を目指す方は、働く環境や条件などをしっかり調べ、リスクも把握しておきましょう。

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