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ITコンサルタントに必要な資格

【conema運営】Takashima 2023-08-29 15:36:22

ITコンサルタントを目指す中で自分のスキルを証明するために資格取得を考えられている方も多いのではないでしょうか。

 

この記事ではITコンサルタントを目指す方、フリーランスとして活躍していきたい方におすすめの資格をご紹介いたします。さらなるスキルアップを目指す方に求められるスキルについても解説していきます。

ITコンサルタントの仕事で役立つ資格

ITコンサルタントには、必須の資格というものはありません。しかし、資格を取得することで自身のスキルをアピールする材料となります。

 

この章では、ITコンサルタントが持っていると役立つ資格、持っていると有利な資格を

・IT関連の知識・スキル

・プロジェクトマネジメントのスキル

・その他の役立つ資格

の3つに分けて紹介していきます。

 

IT関連の知識・スキルが証明できる資格

ITコンサルタントは、企業のIT戦略やITシステムの導入・運用など、ITに関する課題を解決する仕事です。そのため、ITの基礎知識やスキルは必須と言えるでしょう。

 

IT関連の資格を取得することで、ITに関する知識やスキルを証明することができ、また、資格を取得することで、ITコンサルタントとしてのスキルアップにもつながります。

 

IT関連の知識、スキルが証明できる資格を以下にご紹介していきます。

 

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の1区分にあたり、ITに関する基礎的な知識と技能を問う試験です。対象者像は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされており、ITコンサルタントへのフリーランスへの転職やキャリアアップに役立つ資格です。

 

コンピュータにおける基礎倫理やプログラミングに関する内容からセキュリティについてなど、幅広い分野から出題されるため、特に未経験の方は最低限取得しておきたい資格と言えます。また、上位資格である応用情報技術者の取得をすることで、さらにレベルの高い技能や知識を有する人材であることを証明できます。

 

問題形式:

【科目A】多岐選択式‐四肢択一‐60問(回答数60問)

【科目B】多岐選択式20問(回答数20問)

試験時間:

【科目A】90分

【科目B】100分

基準点:【科目A/B】科目評価点:600点/1,000点満点

受験料:7,500円(税込)

受験環境:全国の試験会場

※2023年8月現在

 

基本情報技術者試験は、ITに関する基礎的な知識を問う試験であるため、IT業界未経験者でも合格を目指すことは可能です。ただし、ITの基礎知識を身につけるには、ある程度の勉強時間が必要となるため、十分に勉強時間を確保しましょう。

 

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、情報処理技術者試験の1区分にあたり、ITに関する応用的な知識と技能を問う試験です。対象者像は「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされており、ITコンサルタントに転職するのにはもちろん、IT業界全体でのキャリアアップにも役立つ資格と言えます。

 

応用情報技術者試験は、ITに関する応用的な知識を問う試験であるため、IT業界経験者でも合格を目指すには、ある程度の勉強時間が必要となります。計画的な勉強と実践的な演習が大切となってくるので、しっかりと学習時間を確保しましょう。

 

問題形式:

【科目A】多岐選択式‐四肢択一‐80問(回答数80問)

【科目B】記述式-11問(回答数5問)

試験時間:

【科目A】150分

【科目B】150分

基準点:【科目A/B】科目評価点:60点/100点満点

受験料:7,500円(税込)

受験環境:全国の試験会場

※2023年8月現在

 

H4:ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、情報技術戦略に関する知識・技能を評価する国家試験です。2006年から実施されており、情報技術分野の専門職として、企業や組織の経営戦略と情報技術戦略の策定・推進を担う人材を育成することを目的としています。試験の合格者は、国家資格である「情報技術ストラテジスト」を取得することができます。

 

情報技術ストラテジストは、情報技術分野の専門職として、政府や民間企業など、さまざまな組織で活躍しているので、ITコンサルタントとして活躍したい方にはピッタリの資格と言えます。

 

問題形式:

【科目午前Ⅰ】多岐選択式‐四肢択一‐30問(回答数30問)

【科目午前Ⅱ】多岐選択式‐四肢択一‐30問(回答数30問)

【科目午後Ⅰ】記述式-3問(回答数2問)

【科目午後Ⅱ】論述式‐2問(回答数1問)

試験時間:

【科目午前Ⅰ】50分

【科目午前Ⅱ】40分

【科目午後Ⅰ】90分

【科目午後Ⅱ】120分

基準点:

【科目午前Ⅰ】60点/100点満点

【科目午前Ⅱ】60点/100点満点

【科目午後Ⅰ】60点/100点満点

【科目午後Ⅱ】Aランク(A~Dの4ランク中)

受験料:5,700円(税込)

受験環境:全国の試験会場

※2023年8月現在

 

Oracle Master

Oracle Master(オラクルマスター)は日本オラクルが運営する資格の1つで、「Oracle Database」に関する技術を認定する資格です。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つの難易度に分かれています。

 

この資格は民間資格ですが、シルバー以上のグレードは世界基準の資格と言えます。RDBを操作するための言語であるSQLなど、データベース全般の知識を身に付けることができるため、データベースに特化したITコンサルタントを目指す方や、より幅広い分野でのコンサルティングに取り組みたい方にはおすすめの資格です。

 

問題形式:

ブロンズ-多肢選択式75問(回答数75問)

シルバー-多肢選択式75問(回答数75問)

ゴールド-多肢選択式75問(回答数75問)

プラチナ-多肢選択式75問(回答数75問)

試験時間:

ブロンズ-120分

シルバー-150分

ゴールド-150分

プラチナ-2日間

 1日目:9:30~17:30

 2日目:9:30~17:30

基準点:65%/100%(78問以上正解)

受験料:29,400円(税込)

受験環境:CBT(コンピュータ・ベースド・テスト)

※2023年8月現在

 

LPIC

LPICとは、Linux Professional Institute Certificationの略で、Linuxの運用・管理のスキルを認定する国際的な資格です。Linuxとは、UNIX系オペレーティングシステム(OS)の一種で、多くの開発者によって改良・発展を続けており、世界中で広く利用されています。そのため、ITコンサルタントとしてLinuxの基本的な知識とスキルを身につけることで業務の幅がさらに広がると言えます。

 

また、LPICの資格は、世界180か国以上で認められており、日本でも多くの企業で採用されています。LPICの資格を取得することで、Linuxの運用・管理のスキルを証明することができ、ITコンサル業界での就職や転職に有利になるでしょう。LPICの試験は、レベル1、レベル2、レベル3の3段階に分かれており、それぞれに異なるスキルが求められます。

 

問題形式:

レベル1,2,3-マウス選択問題、キーボード入力問題

試験時間:

レベル1,2,3-90分

基準点:

レベル1,2,3-65~75%程度(変動あり)

受験料:15,000円(税込)

受験環境:CBT(コンピュータ・ベースド・テスト)

※2023年8月現在

 

CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコシステムズ社が認定するネットワークエンジニアの資格です。ネットワークエンジニアの入門資格として位置づけられており、世界中で多くの企業で採用されています。CCNAの資格を取得することで、ネットワークの知識とスキルを証明することができます。

 

また、CCNAの試験は、実践的な問題が中心であるため、ITコンサルタントとして必要なスキルを身につけることにもつながります。ネットワークエンジニアの入門資格として位置づけられており、世界中で多くの企業で採用されているため、外資系企業や国際系の企業でもアピールポイントとなる資格と言えます。

 

問題形式(CCNA 200-301):

選択問題、記述問題、シミュレーション問題の混合100問

試験時間:

120分

基準点:

600点/700点満点

受験料:42,900円(税込)

受験環境:CBT(コンピュータ・ベースド・テスト)

※2023年8月現在

 

プロジェクトマネジメントスキルを証明できる資格

 

ITコンサルタントとして活躍するためには、プロジェクトマネジメントスキルを身につけることが重要です。プロジェクトマネジメントスキルとは、プロジェクトの目標を達成するために、計画・実行・管理を行うスキルです。クライアントからの信頼を獲得し、プロジェクトを成功に導く可能性が高まるので、プロジェクトマネジメントのスキルはITコンサルタントには必須です。

 

かかわりのない企業から新規案件を獲得するためには、履歴書や職務経歴書で確認できる情報など、ある程度定型的な信用情報が必要になってきますので、マネジメント系の資格を持っていると、案件獲得に有利となるでしょう。

 

以下の資格が特に優位となるので、ぜひチェックしてみてください。

 

・ITILファンデーション

・プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP®)

・プロジェクトマネジメント・コーディネーター資格試験(PMC)

・プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)

・プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)

・プロジェクトマネージャ試験(PM)

 

その他の役立つ資格

ITコンサルタントを目指す方は、ITの専門的な知識だけでなく、経営やロジカルシンキングに関する知識も身につけておくことをおすすめします。経営に関する専門的な知識を身につけることで、クライアントの経営課題をより深く理解し、適切なITの活用を提案することができます。

 

ロジカルシンキングは、物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考法です。そのため、ロジカルシンキングを身につけることで、物事の分析力や問題解決力が向上するので、経営者や役員などとのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係を構築しやすくなります。

 

経営やロジカルシンキングに関しては実務を通して身につける方法が一般的ですが、資格取得を目指すことで体系的に知識を身につける事ができます。以下がおすすめの資格です。

 

・中小企業診断士

・ITコーディネータ

・ロジカルシンキングマスター認定試験

・CompTIA Project+

ITコンサルタントになるには資格が必須なのか?

資格を持っていなくても、ITに関する専門的な知識やスキルを身につけることができれば、ITコンサルタントとして活躍することは可能ですので、ITコンサルタントになるために資格は必須ではありません。しかし、資格を取得することで、ITに関する専門的な知識やスキルをアピールすることができます。

 

また、資格取得の過程で、ITコンサルタントとして必要なスキルを身につけることができます。ITコンサルタントを目指す方は、資格を取得することも検討しつつ、ITに関する専門的な知識やスキルを身につけることが重要だと言えます。

フリーランスのITコンサルタントは資格で価値をアピール

 

クライアントが資格を重視している場合は、資格を取得することで、クライアントからの信頼を獲得しやすくなります。また、資格を取得することで、自身のスキルや経験を客観的に証明することもできます。また、自身のスキルや経験も考慮する必要があります。資格を取得することで、自身のスキルや経験を補完することができる場合は、資格を取得するのが良い方法と言えます。

 

一方で、クライアントが資格を重視していない場合や経験や実務経歴を重視している場合は、資格を取得しても、必ずしもクライアントからの信頼を獲得できるとは限りません。資格と合わせて実務経験もアピールできるよう、材料をそろえておくことが肝心と言えます。

まとめ

この記事では、ITコンサルタントにおすすめの資格に関してご紹介しました。ITコンサルタントに資格は必須ではありません。しかしながら幅広い知識やスキルが必要となるITコンサルタントの業務では、資格の取得はクライアントへの大きなアピールポイントとなります。これからITコンサルタントに転職を目指す方、フリーランスへの転換を目指される方は、是非、資格の取得を検討してみてください。

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